透明になる紙!?
あけましておめでとうございます。
2023年も、Paper&Green、紙xエコ日記をよろしくお願い申し上げます。
さて、みなさんは、透明な紙を想像できますでしょうか?
薬の包装や封筒の窓に使われている薄くて透ける紙をご存知ではないでしょうか?
これは、グラシン紙と呼ばれています。
グラシン紙はパルプの叩解度を上げて、パルプの繊維の隙間がなくなるようにし、高密度に仕上げて光の反射を少なくすることで、透明性を高めています。マフィンやチョコレートのカップなどにも使われていますし、シリコン加工して、シールや粘着ラベルの剥離紙にも使用されています。半透明のものだけではなく、85%以上の高い透明度のグラシン紙もあるんですよ!
透明な紙はグラシンだけではありません。
かつては製図などに重宝されていたトレーシングペーパーも透明性を活かせる紙ですね。
高い透明度を活かし、製図だけではなく、ステーショナリーなどのファンシー用途にも使用されます。
製紙技術で透明化を高めるだけではなく、加工技術で紙を透明化にするケースもありますよ。
古くから、ワックス含浸により、紙を部分的に半透明する技術があります。主に、封筒の宛先の窓部分を半透明にして、透明フィルムの代わりに使用されてきました。
最近、紙を部分的に透明化する技術を新たな脱プラスチックのアイテムとして再注目した新製品が開発されました。
透明度を高めるための専用紙を開発し、特殊な樹脂を含浸させやすくして透明度を高めています。
これまでは半透明が限界でしたが、かなり透明に近いところまで来ています。
プラチック製の透明フィルムを使わずに、中身を視認できる紙包装を実現しています。
グラシン紙を貼り付けて窓にする方法もありますが、グラシン紙の場合は、その部分だけが薄い紙になり、強度が落ちます。
また、デザイン的にも自由度が落ちますが、紙を部分的に透明化する技術の場合は、窓部分の形状を変えやすいので、企業のロゴマークなどの形状の窓をデザインすることも可能です。
また、問題なく再生紙原料としてもリサイクルが可能で、もちろん「紙マーク」も付与可能です。
まだまだ開発途上なので、加工できるパッケージの形状などの制限がありますが、脱プラ時代の“推しアイテム”としてご紹介したいと思います。
脱プラ包装を推し進めたい企業の方、是非ご相談ください!
by Q太郎
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