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紙×エコ日記

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大きなものから小さなものまで包める紙

以前、とあるアイスクリームのチェーン店でテイクアウトのバラエティーボックスを注文した際、店員さんから「期間限定デザインのボックスと、通常のボックスどちらにしますか?」と聞かれました。

店員さんが手に持っていた期間限定のボックスのデザインがとても可愛くて、迷わず期間限定ボックスを指定しました。手渡されたボックスはデザインが凝っていて、持っているとなんとなく特別な気分になり、幸せな気持ちで家に持ち帰りました。期間限定のパッケージっていいですよね。

このボックスのように、紙や板紙は包装用の資材として沢山活躍しています!今回は、私が入社してから知って驚いた包材を2つ紹介したいと思います。

① 長さは1m超え!ベーラーバッグ

入社後初めて担当させて頂いたお客様は製袋メーカーで、重包装と呼ばれる米麦やセメントなどを入れる丈夫な紙袋を主に製造・販売されていました。担当者の方がとても素敵な方で、営業所を訪問した際、新人の私に、自社製品の実物を沢山見せて下さいました。当時は重包装クラフト袋を触り「こんなに丈夫なのか!」と驚いた事を覚えています。そんな製品の中でも、私が一番お気に入りだったのは、”ベーラーバッグ”という製品です。

ベーラーバッグは長さが1m以上もある大容量の包装材で、トイレットロールや、ペットフード、猫砂等を集積包装する事ができる製品です。機能としては段ボール箱と同じですが、段ボール箱と比較するとローコストで在庫スぺースも軽減できる優れた製品なんです。

入社するまで、紙袋は重いものを入れると破れるというイメージがあったのですが、使う原紙と加工方法によっては、大容量を実現する事が可能であるということに気づかされた製品でした。

一方で、逆に、こんなに小さなものまで梱包できるの?!と驚いた製品があります。それは、紙キャリアテープという、電子部品を搬送・保管するための製品です。

② 細かい電子部品を梱包する“紙キャリアテープ”

紙キャリアテープは電子部品を梱包する製品ですが、電子部品はとても小さく、一辺の長さが1mm以下のものもあります。

とても小さい部品一つ一つをどのように梱包しているのでしょうか?
私は初め、アクセサリーのように一つ一つ個包装しているとイメージしていたのですが、1つ1つを袋や箱で包むとなると、包材を作ることも、包む作業も困難なものになります。

キャリアテープという製品は、紙の場合は8㎜幅のテープになっており、小さなポケットが沢山作られています。そのポケットに電子部品を収納し、上からカバーテープというテープで蓋をします。初めて紙キャリアテープを教わった時はその仕組みに衝撃を受けました。

(写真は8㎜幅のテープです。0.6㎜x0.3㎜サイズの電子部品が右側の小さなポケットに収納されます。)

紙は、パルプの繊維が絡み合ってできている素材ですので、紙粉とよばれる小さな繊維のようなものが紙から剥がれてしまう事があります。そのような課題を技術力で低減して、電子部品を梱包する役割を紙が果たしており、紙の可能性を感じます。

今回は2つの製品を紹介させて頂きましたが、紙という素材は、加工方法によっては、大きなものや重いもの、小さいもの壊れやすいものも安心・安全に梱包できる優れた素材なんです。
梱包材の脱プラ・減プラ・紙化に関するご相談もいつでもお待ちしておりますので、内容物を問わずに、ぜひお気軽にお問い合わせ頂けると嬉しいです。

紙の元々の原料は木です。その木は、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収して大きくなる生物で、伐っても再生できる資源です。紙業界では自分たちで木を植え、収穫し、また植えるという風に、同じ森を何度も活用して森を減らさないようにしながら、紙をつくっています。そして、そのようにして作られた紙も、何度もリサイクルすることができます!
紙業界では、森を守る活動や、様々な紙をリサイクルするための技術の向上にも取り組んでいます。
つまり、紙という素材は、資源を大切に有効活用して作られている、再生可能なエコな素材です。私たちの日常生活の中でもっと紙が活躍する場面が増えていくといいなと思いますし、増やしていけるよう当社も取り組んでいきたいと思います。

by だいちゃんまま

 

 

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