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雑誌とは違うZINEの魅力とは

皆さん、「ZINE」をご存知ですか?
「ZINE」とは企業などが発刊する雑誌などではなく、個人や企業が自由に作成できるような冊子を指します。よく書店などで並んでいる雑誌やマガジンなどとは違って、製作者が自由に作成できるため、マニアックなものから日記のようなプライベートなものまで、書き手によって様々な種類の「ZINE」が作れるのが魅力です。

わたしが「ZINE」を知ったのは大学3年生の時半年ほどイギリスにいた時でした。
バス停でバスを待っているときに、ベンチに「ZINE」が置いてあり気になって手に取ってみたのがきっかけです。その「ZINE」は、あまり有名でないアーティストが自身の自己紹介を手書きで色々と書いてあるプロフィールのような内容でした。生い立ちから今どこのステージでどんな歌を歌っているのかまで写真付きで事細かに書いてあるので少し個人情報の公開がすぎるのではないかと心配になったのですが(笑)、「ZINE」ならではの書き手のオリジナリティが満載なデザインや内容、ページも少なくパパっと読める点から思わず手に取り最後まで読んでしまいました。手作りでできているので書き手に親近感が読んでて湧いてくるのも魅力の一つです。

それ以降、イギリスの街中をよく見てみるとレストランや洋服屋さんの入り口に「ZINE」が積み重なっていたり、たまにはスーパーのかごなどにも誰かが置いていった「ZINE」が置いてあったり、色々なところで「ZINE」を発見しました。
街中だけでなく「ZINE」コレクションの展示会や「ZINE」を販売している専門店などもイギリス各所にあり、「ZINE」がイギリスの日常に馴染んでいるのだなと驚きました。
(調べてみると日本にも各地取扱い店舗はまだ少ないですがあるそうです・・・!)
紙でできているからこそ色々なところに置いて残せるので、多くの人に手に取ってもらえるのも「ZINE」の魅力の一つです。私も読み終わった「ZINE」をそのままバス停に置いていったことで、当時共に住んでいた他のルームメイトも同じ「ZINE」を読んでおり、一時書き手のアーティストが私たちの間で有名になりました。

「ZINE」は、形式にもルールがないため、トピックスを決めてA3一枚の紙を本のようにおりたためば、誰でも簡単に8ページの「ZINE」を作ることができます。今でもブログやSNSを通じれば誰でも簡単に思い出を記録したり、情報を発信したりすることはできますが、インターネット上の情報はあまりにも多すぎるので、すぐに埋もれてしまったり、読み手も読み流してしまったりしますよね。けれど「ZINE」のような紙の媒体であったら、モノとしてちゃんと手元に残るので「ZINE」の置き場所のターゲットを絞り置いておけば良いプロモーションツールとして活用できるかもしれません。
また、プロモーション以外にも個々人で旅の思い出や計画をつづった栞のような「ZINE」を作ってみたり、自分の趣味だけを満載につめこんだ「ZINE」を作ってみたりすれば、思い出の品としても残すことができます。
書く内容に合わせて使う紙の色や素材を工夫してみたりしても楽しそうです。

是非皆さんもオリジナルの「ZINE」を作ってみてはいかがでしょうか。

by  えっさん

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