紙・エコ・農業!?

皆さんは農作物を育てたことがありますか?
農家だけでなく、家庭菜園で野菜を一度でも作ったことのある人は半数近いそうです。
私自身は一から農作物を育てた経験はなく、小学生の頃に農業体験をした記憶がうっすらと残っているくらいです(笑)
そんな私ですが先日、勤務地の宮城県仙台市で畑をレンタルし、農業用マルチシート「サステナマルチ」の実地テストとして栽培したじゃがいもの収穫に行って参りました。
半年前から大事に育ててきた農作物を掘り起こす際はワクワクしました!
農業用マルチシートとは、畑に敷くことで作物の生育を助け、地温・水分の調整をし、雑草の抑制、さらには害虫忌避効果もあるなど農業をする上で欠かせない存在です。
皆さんも畑で黒いシートで覆われている光景を見たことあるのではないでしょうか。
今回、私たちが使用した農業用マルチシート「サステナマルチ」はなんと、、紙でできているのです!!
「サステナマルチ」は従来のマルチシートで担う上記の役割はもちろん、紙だからこそ果たせる独自の強みがあります!
生分解性のないプラマルチの場合、使用後はリサイクルができず産業廃棄物として焼却されてしまいます。
ところが、サステナマルチでは収穫後に土を鋤く際、微生物によって土中で分解され廃棄物の発生がなくなります。
これぞ、「カミエコ」ですね!!
また紙製マルチは夏場の地温上昇の抑制にも効果を発揮します。
ポリ系のマルチの場合は表面が高温になりがちですが、紙製の場合は土中水分を蒸発させやすく、その際に気化熱を奪っていくので、地温を下げる効果があるのです。
ポリ系のマルチや裸地に比べて2〜4℃も地温が下がるというデータが集まっています。
また、生分解性フィルムのマルチは製造後少しずつ分解が始まるので保管が難しいのですが、紙製の場合は劣化が少ないので長期保管が可能です。
そんなメリットがたくさんの「サステナマルチ」で作られたじゃがいも、実りもとても良く、収穫直後にじゃがバターにして美味しく頂きました!
そんな「サステナマルチ」は、既にさまざまな地域やいろいろな作物に使用されていて、農業における気候変動対策としての効果が実証されています。
プラスチックフィルムでできたマルチシートの産業廃棄物問題を解決する商品としても注目されています。
使用後に土中分解されるので、高齢化が進む農業従事者の労働量削減にもつながります。
“紙と創る、ひとつ先の未来。”は農業分野でも、すぐそこまで来ています。
皆さんもエコにおいしく農作物を作ってみませんか?
by だてちゃん