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大好きな寿司!だけど、モヤモヤ感が残るのはなぜ??

寿司好きの私はスーパーの海鮮売り場に並んでいる握り寿司の詰め合わせをよく買いに行きます。
近所のスーパーの一つには〇〇魚類という海鮮で有名なお店が入店していて、並んでいる魚をその場でさばいてくれて新鮮な刺身を提供してくれます。
その店で販売している寿司の詰め合わせはとても新鮮で、コストパフォーマンスもよく、夕方にはしばしば売り切れるほど大人気です。

そこまでは良いのですが、家に帰り、ビールを飲みながら、おいしい寿司を楽しんだ後で罪悪感にさいなまれます。
寿司の詰め合わせにはプラスチックのトレー、透明なふた、フィルムに入って小分けにパックされた醤油やわさび、割りばしがついてきますが、もちろんこれらの包装材は食後にはすべてゴミになります。
一人で食事をしようとスーパーでお総菜を買ってくると、廃棄するトレーなどのゴミの量におどろき、そしてゴミ箱に捨てるときに何とも言えない罪悪感を感じてモヤモヤしてしまいます。
家で食べる場合は、レストラン気分できれいなお皿に移し替えて食べますし、醤油も自宅にあるものを使用するのでなおさらです。

二酸化炭素排出量の削減に向け、プラスチック製の容器の代替として木材や植物由来の板紙、パルプモールド容器への切替の動きも出てきていますので、私のように紙業界に生きる者にとっては良い方向に進んでいます。
一方で、そもそもゴミを出さない工夫も必要ではないかと、紙製品を売っている立場の私とは別の心の声が聞こえてしまいます。
まずは、使い捨て容器そのものの量を減らすこと。これは、発生させる側の企業だけの問題ではなく、利用する側の個人の意識を変えていくことも重要ですね。
そして、可能な限り、自然由来の紙製容器を提案していく。紙にできること、まだまだあります。
既に、野外イベントなどではパルプモールド容器が多く使用されるようになりましたよね。私たちが、最初には違和感を感じたものの、徐々に紙ストローに慣れてきたように、当たり前のように紙製トレイがスーパーや商店の店頭に並ぶ日はすぐ来るかもしれません。

パルプモールド容器は多く目にするようになりましたが、フィルムのトップシールが必要になる冷凍食品に使用する場合、基本的には容器内側にPETやPPなどのプラスチックフィルムがラミネートされます。また、弁当容器として使用される場合も、表面がパルプ成形そのままの場合は、ごはん粒がくっつきやすいという理由で、プラスチックフィルムがラミネートされる場合が多く見受けられます。せっかく、バガスや木材由来のパルプモールドを使っていても、プラスチックフィルムでラミネートする場合は、再生紙原料としてリサイクルするのが難しくなり、プラスチック成型容器と同様に、焼却するしかなくなります。これでは、本末転倒になってしまいますよね。もう少し、社会に浸透すればごはん粒がくっついても気にせず、使用されるようになるかもしれません。実際に、パルプモールドの大量消費地であるアメリカやヨーロッパでは、プラスチックフィルムでラミネートされたパルプモールドはほとんど消費されていません。実は、フィルム付きのパルプモールドは日本だけで消費される、ガラパゴス需要なんです。社会の意識の問題かもしれませんね。
当社では、フィルムをラミネートせずに、そのまま使用するタイプをお勧めしています。また、フィルムの代わりに樹脂コーティングをするタイプや、植物由来のPLAフィルムでラミネートしたタイプも紹介しております。

※食品用パルプモールド製品は、すべて輸入品になります。当社では、在庫販売をしておりませんので、小口での受注には対応しておりません。ご要望に応じ、中国、韓国、台湾、タイなど世界各国のサプライヤーから、最適な商品を提案いたします。

生鮮食品、総菜や冷凍食品などの容器の脱プラ・減プラも提案しておりますので、是非お問合せください。

モヤモヤせずにおいしいお寿司を腹いっぱい食べたいですね!!

by 下町ジョニー

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