山手線の電車カードに感動。子どもが夢中になる理由と紙の技術
親の私はまったく電車に興味がないのですが、1歳の息子はとにかく電車が大好きです。
家の近くに鉄道博物館があり、散歩がてらよく通っているからなのか、
駅に着くたびに目をキラキラさせて、ホームに電車の影が見えただけで「わぁぁぁ〜」と大喜びします。
気づけば家には、各種新幹線やJRの山手線・京浜東北線・総武線といった定番のほか、東武50000系やスペーシアなど“渋い”ラインナップのおもちゃまで揃ってきました。
1歳児とは思えない選球眼に、親の私はただただ驚くばかりです。笑
予定がある日は少し早めに家を出て、ただただ電車を眺めて「わぁぁぁ〜」と興奮する息子を、私は横でほほえましく眺めています。
そんなある日。山手線のおもちゃを握りしめながら、東京駅のホームの端で本物の山手線を見ていたときのことでした。

ふいに車掌さんがホームに降りてきて、息子の前でしゃがみ込み、「はいどうぞ」と一枚のカードを手渡してくださいました。
山手線の電車カードです。
ホログラム加工が施されてキラキラ光るそのカードを受け取った瞬間、息子の顔がパッと輝きました。
小さな手でぎゅっと大事そうに握りしめて、また電車に乗り込みかっこよく安全確認をして出発していく車掌さんを、憧れのまなざしで見つめていました。

私自身はこれまで電車に興味を持ったことがなかったのですが、鉄道会社の“子どもに夢を渡す”ような粋なサービスに、すっかり感動してしまいました。
調べてみると、電車カードは鉄道会社が子ども向けに配布している“ミニ図鑑”のような存在で、
車両の写真や特徴が載っているコレクションアイテムなのだそうです。
駅やイベントで配られることが多く、地域ごとにデザインが違ったり、期間限定カードがあったりと、実は大人でも集めたくなる奥深い世界が広がっていました。
1歳児の手ではまだ力加減が難しく、少しクシャっとしてしまったカードですが、それもまた“今だけの思い出”の形。
大事に保管して、物事が分かるようになったら「これね、君が1歳のときにもらったんだよ」と見せてあげたいと思っています。
そして、この電車カードを眺めていると、つい“紙のつくり”にも目がいってしまうのが職業病。笑
よく見ると、ただの厚紙ではなく、強度や反りにくさ、印刷の再現性など、たくさんの工夫が詰まっていることがわかります。
私自身、幼いころはポケモンや遊戯王のカードを集めていました。(こんなに高額で売買される未来が分かっていれば、保存しておいたのに…!)
特にポケモンカードのような人気カードは世界中で取引されるため、紙の品質がそのまま価値に直結します。
状態が少し悪いだけで価格が大きく変わるので、平滑性やコーティング、角のつぶれにくさなど、細部まで徹底的に設計されているそうです。
数百万円、時には数千万円で取引されるカードがあるのも、紙そのものの完成度があってこそ。
こうしたカードの紙には、日本の製紙会社が長年培ってきた“特殊紙”の技術が使われていることもあります。
手触りがなめらかで、反りにくく、印刷の発色が美しい。
さらにホロラミ加工や箔押し、アルミ張り合わせ、エンボス加工など、レア感を演出する加工がたくさん。
息子が大事そうに握りしめていたあの電車カードも、もしかしたらこうした技術の延長線上にあるのかもしれません。
電車に興味のなかった私でさえ、キラキラのカードを見ると
「電車カード集めてみたい…!」と思ってしまうのだから、キラキラカードの力はすごいです。
週末はまた別の駅で、息子と一緒に電車を眺めながら、「今日もカードもらえるかな…」なんて密かに期待している自分がいます。笑
by 格之進



