「紙xエコ日記」では、「こんな紙が！」とか「こんなところにも紙が！」という色々な紙の豆知識をたくさん紹介してきました。
そろそろネタが尽きてきたのでは、と思われがちですが、まだまだあります！
紙の世界は奥が深いのです。

鉄や金属が錆びないように、サビから守るために、どんな手があるでしょうか。
いちばん先に思い浮かぶのは、油ですね。
工業用の油を塗るのが一般的ですが、油がべっとり付いた金属を包装するのは大変ですし、用途によっては油を洗浄したりする必要もあります。
油を使わずに特殊な紙を使用してサビの発生を抑えることもできます。
それが、防錆紙（ぼうせいし）です。
一般的には、気化防錆紙という、紙に防錆剤が染み込んでいる紙が使用されます。

鉄は容易に酸化してサビを発生させますが、防錆紙から防錆剤が気化して鉄の表面を守ります。
油を使うよりも、簡単にできて、簡単に廃棄できるのでとってもエコですよね。
それだけではなく、油を拭き取ったり、洗浄したりする必要がないので、それもまたエコなんです。
銅のように錆びやすいもの、ステンレスのように硬いもの、それぞれの特徴に合わせて防錆剤の種類を変えたり、紙の強度を高めたり、防錆紙にも種類がいろいろあり、包むものに合わせて品種を選んでいるのです。

鉄や金属は紙とは遠いところにあるイメージがありますよね。
でも、紙はあんなところにもこんなところにも使われて、地球温暖化対策に貢献しているのです。
安心してください！防錆紙で包めますよ！

by Q太郎