1. HOME
  2. 紙×エコ日記
  3. こんな紙が!
  4. 思いも寄らない素材で出来た紙!?~羊皮紙編~

紙×エコ日記

BLOG

思いも寄らない素材で出来た紙!?~羊皮紙編~

思いも寄らない素材で出来た紙!?

食欲の秋が到来し、最近YouTubeで横綱を目指す若手力士のデカ盛り料理レシピ・料理ドカ食い動画を見ながら自炊することにハマっているビヤジマです。
(美味しいちゃんこ料理屋があれば皆さん教えて下さい)

何気なく皆さん使っているこの紙。ほとんどが木質繊維から作られたものが現在では多いですが、昔は木質繊維ではない様々な素材が紙機能として代用・使用されていたことをご存じですか?

そんな意外な素材が紙の代用として使われていたことを皆さんにトリビアとして、そしてとっておきの一子相伝の超秘蔵情報としてお伝えする新シリーズ、
”ビヤジマの「思いも寄らない素材で出来た紙!?」シリーズ”
を今回よりお届けします!

第1回目は、ずばり羊皮紙です!

羊皮紙とは?

羊皮紙とは、名前の通り動物の皮で作られた、書き写すことが出来る素材の事です。
木質繊維から作られる「紙」とは違い、正確には「皮」ということになりますね。
英語だとパーチメントと呼ばれます!なんだか格好良い!!
(バターの包み紙などに使われるパーチメント紙(硫酸紙とも呼ばれます)も同じ読み方ですが、ここでいう羊皮紙とは別ものです。)
ドラマや映画で登場する、あの重そうな宝の地図!と言ったら皆さんのイメージがしやすいでしょうか。
羊皮紙が登場したのは、なんと紀元前2世紀頃!!
今の木材繊維から作る紙が登場する15世紀まで、主にヨーロッパで永く使用されていました。
そしてこの羊皮紙、作るのが非常に大変….
まず動物の生皮を洗って石灰液に1週間以上浸け、その後毛を全て取り除きます。
さらに石灰液で1週間浸けた後、紙として使用出来るように皮を四方に広げ乾燥させてからさらに水で洗い乾燥させます。
そして表面を磨き、不透明度を上げる白色顔料等を塗り込んで完成!
特徴としては、表面が滑らかで光沢があり、非常に丈夫な作りになっているため、地図のほかにも、楽譜や重要な公文書に使われていました。
また書いたものは洗っても簡単には消えないため、書き直す際は表面を削り取って再利用していたようです。(注1)

うおー!興味沸いて是非使ってみたいと思ったあなた!
実は世界にはまだ羊皮紙を作られている方がいらっしゃるため、購入可能です!
ですが、作り方にある通り非常に手間がかかるため、高価なものになっています。
(A4サイズ1枚で大体3,000円~4,000円以上)
そのため、中々買うのにも躊躇してしまう、、ましてや作るのは至難の業、、
そんな方々に朗報です!

◎実は手軽に使える、羊皮紙風の紙
羊皮紙の雰囲気を再現した紙が実は存在します。
それがこの「羊皮紙N」という名前の紙!
羊皮紙/羊皮紙N|紙を選ぶ|竹尾 TAKEO

(竹尾様 紙の見本帳)

価格も本物の羊皮紙にくらべてリーズナブルで、手軽に風合いを楽しめる!
くぅぅ!これは凄い!!これで気になるあの娘へのラブレターを書いたら、成功確率、120%間違いなしだ!!
パーチメント(羊皮)に似せた紙はほかにも「シープスキン」「ペルガモン-FS」「フレンチパーチ」があり、選ぶたのしみもあります。
中々手に入りにくい素材についても、風合いが似ている・似せている紙は実はたくさんあります。是非探してみて下さい!

by ビヤジマ

参考:
注1)紙の博物館編 「紙のなんでも小事典」,講談社,2007年8月,186-187ページ

 

関連記事